お色気とテレビ

フジテレビとTBSを含むテレビ局とお色気は切っても切れない関係にあります。

1980年代は、まだテレビの規制が緩い時代でもあり、深夜番組では女性の裸は結構あり、日テレの「11pm」、フジテレビの「オールナイトフジ」、テレ朝の「トゥナイト」、テレ東の「ギルガメッシュナイト」などなどお色気を全面に出した番組は沢山ありました。
今でもお色気と言うコンテンツは、視聴率(男性が中心ですが)が取れるコンテンツとなっているのです。

しかし、お色気コンテンツをゴールデンタイムの時間帯に放送するには、色々と大変です。
1980年代は、荒れた学校が落ち着きを取り戻しつつもPTAの発言力も強くなり出した時期でもあり、保護者からテレビ局へのクレームと言う形でテレビ局も対応をする必要がありました。

実際に、1969年から1年間に放送された「コント55号の裏番組ぶっ飛ばせ!」では、有名な「野球拳」が生まれた。
本来は、四国は松山の郷土芸能だったが、番組側がルールを変更し、ジャンケンで負けた方が服を一枚づつ脱いでゆくというルールに変更した。

司会のコント55号の2人は、それぞれ思いが異なっていた様だが、この番組が1年で終了した大きな要因は、「野球拳」がPTAから「低俗」と批判され「低俗番組」と言う不名誉な番組として名を馳せてしまったからである。

そんな中、熾烈な戦いをしていたTBSの8時だョ!全員集合とフジテレビのオレたちひょうきん族はどうだったのでしょうか?

8時だョ!全員集合では、初期の頃加藤茶の「ちょっとだけよ」などのギャクはあった物のその後、お色気がメインとなる様なコントもあったのか・・・ちょっと思い出せません。

フジテレビのオレたちひょうきん族でも、お色気系のコーナーでは、狙っていない物で「懺悔」のコーナーで、水を被った女性がちょっとお色気があった位と記憶しています。

両番組とも直接的なお色気はありませんでしたが、下ネタは沢山ありました。

8時だョ!全員集合では、前述の加藤茶の「ちょっとだけよ」や、学校コントでの志村けんの言い間違いなどもあるが、全体としてもコントの中で女性ゲストに言い難い事を言わせたり、覗こうとしたりと多彩でした。

オレたちひょうきん族では、鶴太郎の「ぴよこ隊」などが分かりやすいが、それ以外では、女性ゲストやアナウンサーに対するセクハラ行為、たけしとさんまの掛け合い内に下ネタが入る事も多々ありました。

全体としては、両番組とも全面に出す事はありませんでしたが、8時だョ!全員集合の方が小学生が多く見ていた事もあり、分かりやすく、オレたちひょうきん族は、結構大人も見ていたので、小学生では、分かりづらいが下ネタ的なことをやっていた(後になって気付く)と思います。

この辺は、「裏番組をぶっ飛ばせ!」の教訓が生きている様に思います。
しかし、それがあっても両番組は、「低俗番組」として保護者から見られていた事にかわりはない様でした。

では、親目線ではなく子供目線ではどうだったのでしょうか?
言いにくいことですが、騒いでいる大人をちょっと小馬鹿にしていたことは間違いありません。
特に女子は、結構覚めた目で見ていたのではないでしょうか?
端的には、月曜日にタケちゃんマンのマントを上着などで作り机の上でスーパーマンよろしく飛んだ気になっている男子を見る目は冷たかったです。

そして、男子は男子で、お調子者がモテたい、目立ちたいと言う理由から真似をするのであって、性への目覚めなどには全然結び付かず、どちらと言えば、美術の裸体や国語辞書に載っているちょっとスケベな言葉の方がずっと男子にはイヤらしい物(エロい物)でした。

最近は、色々と規制が多くなっている様ですが、多少のお色気はいいのではとちょっと思っております。