片岡鶴太郎は、現在とは想像もできないのですが、今で言えば「NON STYLE井上」の様などちらかと言えば、「気持ちが悪い」と言う印象のある芸人でした。
バラエティーでの露出は殆どなくなりましたが、人気は、フジテレビのオレたちひょうきん族でのマッチの物まねでブレイクした記憶があります。
また、現在、ダチョウ倶楽部の持ちネタとなっている「おでん芸」を最初やり始めたのは、片岡鶴太郎だろう。
その後、日テレで放送していた「鶴ちゃんのプッツン5」で不動の人気となった。
土八戦争における片岡鶴太郎の役割は、特攻隊長といっていいだろう。
体をはったおでん芸、無視されても「マッチで~っす!」と叫び続ける、オレたちひょうきん族のメンバーを引き連れアイドルに迫る「ぴよこ隊」など、汚れ芸人のど真ん中にいた芸人でした。
一部では、リアクション芸の元祖と言う方もいますが、私もそう思います。
近い分野では、コント55号の坂上二郎が欽ちゃんに弄られまくるというのが近いかもしれないが、片岡鶴太郎の方がより過激だった。
やっぱり、あの当時の今の芸に繋がる多くの芸を生み出したと感じる事ができます。
残念なのは、現在、本当にバラエティーにでなくなった事だ。
ボクシングに凝りだしたころからストイックな生活をする様になり、ぽっちゃり体型だった昔が信じられないくらいスリムになっている。
リアクション芸としては、あのぽっちゃりとした体型も必要な要素だと思うので、今、やっても面白くないかもしれない。