「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」は、1990年10月13日からフジテレビ土曜8時に放送していたバラエティー番組です。
前年、1989年にフジテレビの人気看板番組「オレたちひょうきん族」が終了し、その後、つなぎ番組などを挟みながら、土曜8時の番組をどうするかフジテレビは考えていました。
当時、お笑い第3世代として頭角を現していた「ウッチャンナンチャン」に白羽の矢が立ちました。
人気番組「ねるとん紅鯨団」のつなぎとして放送していた「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!」が好評だったことを受け、この番組をリニューアルして土曜8時に持ってきたのが、「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」でした。
この番組の特徴としては、フジテレビの十八番「ワルノリ」を良い意味で内村光良(ウッチャン)が抑えて、良質のコントを提供したことでしょう。
多くのパロディーコントを披露しながらもウッチャンの生み出した数多くのキャラクターが絶妙にはまっていました。
また、8時だョ全員集合でもやられていましたが、ベテラン俳優などをコントに参加させたり、プロレスラーを参加させたりと出演者にも趣向がこらされていました。
フジテレビとしては、オレたちひょうきん族の後、加トちゃんケンちゃんごきげんテレビでTBSに敗れていましたが、この番組の放送から2年、TBSの番組を終了に追い込むことに成功しました。
1990年代は、この番組で土曜8時の王者が形成されると思っていた矢先、番組内の事故により1993年6月26日にこの番組も終了を余儀なくされました。
フジテレビとしては、痛恨の一撃だったはずです。